~はじめに~
こんにちは。
表参道パーソナルジムのD’ACTIONです。
皆様、数年前に放送された、こちらのインタビューをご存知でしょうか?
海外で活躍するダルビッシュ選手のインタビューです。
「ランニングはノーメリットだと思う。血行が良くなるくらいで、お風呂入ればいいじゃん」とバッサリです。
ランニング市場が巨大マーケットとなりつつある今、に一石を投じるようなこの意見。
Twitterにて、ポチさんという方が2019年10月10日にツイートしたコチラの内容が、大きな議論を呼び、非常にバズっていました。
ランニングを「ノーメリットだと思う。血行が良くなるくらいで、お風呂入ればいいじゃん」とバッサリ切ったダルビッシュさんすごいな。ナイキやアシックスの優秀なマーケターと、電通が必死にブランディングしたランニングのイメージを「ちょっと調べれば分かるでしょ」の一言で片付けるこのシーン好き pic.twitter.com/Cy6ehh9b9M
— ポチさん / マーケター✖︎モテ✖︎裏ワザ (@pochi_tama11) October 10, 2019
10万件以上のインプレッションを獲得し、大きな話題となっています。
長年議論が続く「ランニングとダイエット・健康」との関係について。
今回はD’ACTIONとしての考え方と、皆さまと共に考える機会を作りたいと思ったのが当記事の投稿の理由です。
果たして現代人の我々にとって、ランニングは必要なのでしょうか?
また、ランニングの強み・弱みとは?
色々な視点から考えていきましょう!
~ランニングと◯◯◯~
①走り込みと教育の話
走り込みと言えば、部活動のイメージが湧いてくる人も多いはず。
そもそもダルビッシュ選手が不要だと言っているのも、スポーツ現場における「走り込み」です。ここでは、あえて走り込み≒ランニングとしておきます。
⇨「何を目的に走るべきなのか?」を明確に提示しないと「走り込み」は全く無意味なものになる。というのが、ダルビッシュ選手の意見ではないか?という風に感じています。
つまり、トレーニングの質のお話です。
②野球に走りは必要ない?
そこで生まれてくるのが、野球には走り込みは必要ないのか?という議論。
ポジションの問題は1つあります。
例えば、「ピッチャー」「キャッチャー」「外野」では必要なスキルセットも違えば、身体能力も違ってきます。
そもそも選手個人の身体特性や性格に至るまで、様々な要素を鑑みてポジションが決まっています。
その視点に立てば、「野球=走り込み不要」ではなく、ポジションによって見方が変わってくるということが大前提としてありますよね。
ここでダルビッシュ選手のインタビューの真意を考えてみましょう。
ダルビッシュ選手のポジションは投手です。
また、おそらく走り込みというもののイメージとして、ジョギング程度の速度ではなく、50~80%程度の負荷量のランニングを考えられているのではないか?と思います。
実際、ダルビッシュ選手はランニングを行なっても「30m×6本」ほどだそうです。
確かに、野球でよくあるベースランニング(通称:ベーラン)という練習。
ダッシュに近い速度でベース中を走りますね。あのような練習はポジションに関係なく、部活の恒例行事として行われているような印象を受けます。
③ダイエットとランニング
~最近のダイエット傾向とは~
では、ここでダイエットとランニングの関係性についてです。
今回の記事のメインとなる議論がここですね。
「痩せるためにはランニングは必要なのか?」
そもそも現代社会で行われている一般的な「ダイエット」に関して考えてみましょう。
昨今、急激な広がりを見せるフィットネス市場。
パーソナルジムや大手のスポーツジムなどで行われているのはマシンや重りを使用した筋力トレーニングです。
筋力トレーニングにより、筋肉に負荷を与え、筋肥大を図る。
それにより基礎代謝の上昇を図り、体脂肪の燃焼効果を得る。
これが、多く広まっているダイエット市場の考え方です。
~ランニングはどうか~
ランニング(有酸素運動)は、糖質→タンパク質→脂肪の順番に体の栄養素をエネルギーとして消費することは広く知られています。
多くの文献も出ていますね。
だとすると、糖質(炭水化物)が消費された後は、筋肉が消費されてしまう。
つまり、せっかく鍛えたはずの筋肉が消費されてしまい、水の泡に…というのが「ダイエットにはランニング不要論」ですね。
実際、ダルビッシュ選手もランニングをする場合、多くの食事(エネルギー)が必要になるとのご意見を言われています。
この観点から言えば、インタビューでのダルビッシュ選手の意見から派生した、Twitterでの議論。
一般的なダイエッターにはランニングではなく、もっとやることがある!という意見は間違いはありません。
これは、ダイエット観点で考えた場合のランニングのデメリットと言わざるを得ません。
~ランニングのメリット~
では、ランニングのメリットはなんだと思いますか?
私たちは、ランニングの強みは、「ファーストステップとしてランニングはコストもかからず、導入しやすい傾向がある」というポイントではないかと考えています。
生理学的な見方をすれば、ランニングにはデメリットが大きいように思えるでしょう。
ですが、運動初心者。運動は生まれてからほとんどしてこなかった…という人がダイエットしたい!と思った場合、いきなり筋力トレーニングをしよう!スポーツジムに入会しよう!と思えるでしょうか?
走りやすいシューズさえあれば、行えるランニングは極めて心理的な障壁が少ないのです。
それこそ、ランニング市場が広まった1つの要因と言えるのではないでしょうか?
もちろん、運動初心者がいきなりランニングを行えば、ほかの運動同様に膝を痛めてしまったり、足首を捻挫したりなどの話はよく聞きます。
ですが、心理的なファーストステップ・達成感を考えれば、ランニングは運動初期の導入としては優秀な方法論の一つではないでしょうか?
ランニングや簡単な準備運動、基礎的な運動(スクワット・プランクなど)から初めて、身体的にも・精神的にも次のステップに進める段階で、筋力トレーニングを行う!というような流れもあって然るべきではないかと考えます。
④健康とランニング
では、健康観点はどうでしょうか?
そもそも健康という言葉は定義が広すぎます。
ここでは、精神的な健康を考えてみましょう。
ランニングを始めとした有酸素運動とうつ病には、正の相関があるとの文献は多く発表されています。
みなさんも、公園などでランニングをして汗を掻いてスッキリした、リフレッシュした、という事には否定はないのではないかと思います。
ダイエットという文脈になってしまうと、エビデンスに基づいたメリット・デメリットだけではなく、人間としてのモチベーションや行動変容なども関わるので、ランニングにも多くの議論が生まれるのではないか?と考えます。
~結論~
結論から言えば、ランニングもトレーニングも、「個人個人により最適解が違う」という結論が全てです。
運動初心者で、ランニングなら始められそう…という人は、無理に筋トレから始める必要はなく、ランニングからでもいいのです。
まずは、運動習慣がつかなければ、ダイエットは成功しません。
ただし、ランニングを行うことでのメリット・デメリットは知っておくべきです。
今では数多くのデータが出ていますので、個人のニーズに応じて、ランニングの頻度と筋力トレーニングの頻度や食事の内容などをデザインしていけばいいのです。
また、リフレッシュ視点でいくとランニングにもメリットが大きいことから、モチベーションupとして行う人も多くいます。
「自分の目的はダイエットなのか?」
そして、いまの自分なら「どのような運動からなら始められるか?どんな流れで行なっていこうか」を考えていくことが重要です。
また、「そのサポートとしてパーソナルジムがあるのだ」とD’ACTIONでは考えています。
一人ではなかなかそこまで、決めることができないという人に対して、運動習慣や日常生活・本人の身体状況などをチェックして、適切な運動処方を行う。
それこそがパーソナルジムの役割です。
私たちが「走りと筋トレを融合した理由」は「誰もが運動を自走し始めて健康意識を持つこと。」このためのもっとも簡単なのが、「走り」というファーストステップだと考えているからです。
今回のダルビッシュ選手の意見は様々なところで、議論が交わされています。
ぜひ皆さんもどのように思うか?考えてみてください。
今回の記事が、その一助となれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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